2021.02.25
たったひとりのために
宇多田ヒカルが好きです。
「Time」と「誰にも言わない」をよく聴いていて、オリジナルの歌詞サイトとともに楽しんでいます。
今スマホで音楽を聴く人は多いと思うのですが、この“歌詞サイトを見ながらスマホで曲を聴く”というのが
なんて画期的!と思いました。
iTunesでも歌詞は表示できるけど、CDジャケットを眺めながら聴くことに比べるとなんだか味けないなあ。
そんなわたしの思いを払拭してくれたのが、この“歌詞サイト”でした。
歌詞は何パートかに分けて少しずつ表示され、“歌詞を読ませる”サイトになっています。
Timeという文字の影が時計のように動いたり、「誰にも言わない」では写真が水面の波紋のようにゆらめいていたり、ちょっとしたことなんだけど目でも楽しめるようになっています。色も好きだなあ。
以前、宇多田ヒカルがインタビューで「部屋でヘッドホンで聴いてるたったひとりに届けるつもりで曲を作っている」とこたえていました。そこまで考えてるから歌詞サイトなんてのも生まれるんだなあ。
デザインの仕事は、たくさんの人に見てもらうことも目的だけど、ちゃんと最終地点となる“たったひとりの人”に届くことを思い描いて制作していこうと思うのでした。
“デザインとは恋人に花束を贈るようなものだ”
とは、イタリアデザイン界の巨匠エットレ・ソットサスの言葉。
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と、上にかいたこととは真逆になるのですが、ちょっと前に「まつもtoなかい」という番組の中で甲本ヒロトがこんなこと言ってました。「最近の子は歌詞をききすぎてる」「歌の意味はどうでも良くて、おまえに未来はない!No future for you!なんていう歌を聴いて、よし明日も学校いこう!と思ってた」と。それでもいいんだよ、ってことですね。ハイロウズの「ブカブカブーツ」とかわけわからん歌も好きだし、自分はほとんどメロディとかノリとか、あとはボーカルの声が好みかどうかぐらいで聴いてるんだろうなと思います。それでも、宇多田ヒカルとスピッツみたいに日本語がきれいな歌詞はちゃんとききたいかな〜。